Hand Care Academy

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グリセリンとは?|水分を抱える保湿成分と手肌の乾燥を解説では、グリセリンが水分を抱える保湿の基本成分であることについて解説しました。
今回は、スクワランの柔軟性と、手を守る油分としての役割についてご紹介します。

美容オイルの表示に「スクワラン」とあって、ワセリンより軽いと聞くものの、手にどう使うのか迷うことはないでしょうか。

スクワランとは、人の皮脂にもともとあるスクワレンに近い構造の油分で、肌をやわらかく保ち、表面を保護するエモリエント成分です。

この記事では、皮脂との関係、柔軟性と保護、ワセリンとの違い、手の甲の乾きへの取り入れ方を整理します。

スクワランとは?皮脂に近い油分

スクワレンは酸化しやすいため、化粧品では水素を加えて安定させたスクワランとして配合されることが一般的です。名前も似ており、スクワランと表示されます。

エモリエントとは、油分で肌の表面をやわらかく整え、つっぱる感じをやわらげる働きのことです。水分を抱えるグリセリンとは働きが違います。

植物由来や、化学的に作られたスクワランがあり、由来は製品によって違います。手での役割は、軽い油分としてなじませる点で共通しています。

香りが少なく、ベタつきがワセリンより控えめな製品が多いので、昼の手にも使いやすい油分として選ばれることがあります。

スクワランが皮脂に近い油分であることを示す図

オイル美容の植物オイルとも仲間ですが、スクワランは皮脂に似せた安定した油分と理解すると、表示が読みやすくなります。

皮脂との関係

手のひらはもともと皮脂腺が少なく、手の甲も顔ほど皮脂で覆われません。加齢でさらに油分が減ると、つっぱりや粉ふきが出やすくなります。

皮脂そのものを増やす成分ではありません。外から近い性質の油分を補い、柔軟さと保護をサポートする、という位置づけです。

洗いすぎや熱いお湯は、少ない皮脂まで流します。スクワランを塗る前に、洗う温度と回数を改めないと、油分を足しても追いつきにくいです。

顔のテカリ対策で油分を避ける感覚のまま手に当てはめると、すでに皮脂が少ない手では保護が足りなくなります。

皮脂が少ない手にスクワランの油分を補う図

手の甲はカサつくのに、手のひらのベタつきが気になる方もいます。スクワランは、乾燥しやすい手の甲や指の関節を中心になじませ、手のひらは少量にするなど、部分ごとに塗る量を調整しましょう。

柔軟性を保つ働き

手の甲や指の関節がカサつき、つっぱるときの保湿に使われます。尿素のように硬くなった角質に働きかけるのではなく、油分を補うことで肌をなめらかにします。

伸びがよいため、強くこすり込む必要はありません。少量ずつ、手の甲や指先にやさしくなじませましょう。

たくさん重ねても、その分だけ肌がやわらかくなるわけではありません。ベタつく場合は量を減らし、乾燥が気になる部分を中心に薄く塗ってください。

仕事などで手袋を使う場合は、塗りすぎによるベタつきや滑りが気にならないよう、量を調整しましょう。

スクワランが手のつっぱりをやわらかく保つ流れの図

手袋の中でこすれる仕事では、油分がありすぎるとよれます。なじませてから手袋をする量に留めると、柔軟さと作業の両方を守れます。

保護作用 ― 表面を覆う

比較的さらっとした使い心地で、日中のお手入れにも取り入れやすいのが特徴です。ベタつきが気になる場合は、少量ずつなじませましょう。水仕事の際は手袋を使い、作業後に保湿し直してください。

空調で乾燥しやすいオフィスでは、手洗い後などにこまめに保湿しましょう。夜もカサつきが気になる場合は、クリームなどを使い、乾燥の状態に合わせてお手入れを調整してください。

なお、スクワランに日焼け止めの代わりになる働きはありません。手の甲には日焼け止めを塗るなど、紫外線対策も行いましょう。

スクワラン自体は肌に水分を補う成分ではありません。化粧水や乳液などと併用する場合は、製品に記載された使い方に沿って取り入れてください。

スクワランが薄い油膜で手を保護する図

スクワランはさらっと伸びやすく、ワセリンは肌の表面にとどまりやすいという使い心地の違いがあります。

普段はスクワランを使い、水仕事が多く乾燥が気になる日は、夜にワセリンを薄く塗るなど、その日の手肌の状態に合わせて使い分けてもよいでしょう。

ワセリンとの違い

ワセリンは割れ目を覆う保護や、水分のフタに向きます。スクワランは、つっぱりをやわらげる軽い油分として昼にも使いやすいです。

ベタつきが苦手ならスクワラン、水仕事やひびの保護を優先するならワセリン、と目的で分けると選びやすいです。両方を厚く重ねる必要はありません。

感触の好みだけで決めると、夜の保護が足りないことがあります。昼はスクワラン、夜はクリームやワセリン、という時間帯で使い分けてください。

どちらも最後に乗せる油分です。先にグリセリンや化粧水で水分を補ってから油分を重ねる、という順番は共通です。

スクワランとワセリンの油膜の軽さの違いの図

クリームの中にすでにスクワランが入っているなら、単体のオイルをさらに足すとかぶることがあります。表示を見てから重ねましょう。

手の甲の乾きと加齢

甲は薄く、紫外線も当たりやすい部位です。油分で柔軟さを補っても、シミやハリの話は別なので、日焼け止めは手元まで塗る必要があります。

手のひらのごわつきには尿素が向きやすく、甲のつっぱりには油分が向きやすい、と部位で分けると使いすぎを防げます。

加齢でクリームが染みなくなったと感じるときは、化粧水をつけずに油だけを塗っていることがあります。スクワランは最後に重ねる油分として使いましょう。

量は少なめからで十分です。甲にツヤが残りすぎるなら、米粒大を手のひらで伸ばしてから甲へ移すと調整できます。

スクワランを乾きやすい手の甲に使う図

指輪のまわりや手首は保湿剤を塗り忘れやすく、乾燥して白く粉をふくことがあります。手の甲に塗るときは、指輪を外し、指の付け根や手首まで丁寧になじませましょう。

手のケアへの入れ方

オイルは手のひらに少量取り、両手に広げてから手の甲や指先になじませると、均一に塗りやすくなります。指先のひび割れを保護したいときは、ワセリンを使う方法もあります。

日中にスマホや紙を触る場合は、塗ったあと少し時間を置き、ベタつきが落ち着いてから作業しましょう。付着が気になる方は、夜のお手入れに取り入れてもよいでしょう。

新しいオイルを試すときは、クリームも同時に替えず、一つずつ試すと肌に合うかを確かめやすくなります。まずは普段のお手入れの最後に、少量から使ってみてください。

酸化しにくい成分ではありますが、オイルはキャップを閉め、直射日光を避けて保管すると、匂いの変化を防げます。

化粧水のあとにスクワランをなじませる順番の図

植物オイルを何種類も買い足す前に、今使っている保湿剤で水分と油分を補えているか確認してみましょう。手持ちの製品で十分に保湿できていれば、新しく買い足す必要はありません。

ハンドケア専門店の視点

キレイテでは、「オイルを塗ったあとのベタつきが気になる」「手の甲は乾燥するのに、手のひらに塗るとベタつく」といったご相談をいただくことがあります。

手は水仕事や手洗いで保湿剤が落ちやすいため、朝晩のお手入れに加えて、洗ったあとにも塗り直しましょう。

ワセリンのベタつきが気になる方には、日中のお手入れにスクワランを使う方法もあります。夜も乾燥が気になる場合は、クリームやワセリンなどを取り入れ、手肌の状態に合わせて使い分けてください。

スクワランを選ぶときは、原料の由来だけでなく、使い心地や肌に合うかどうかも確認しましょう。

オイルを何種類も買い足す前に、今使っている保湿剤や、手洗い後に塗り直せているかを見直してみてください。スクワランは、油分を補いたいときの選択肢のひとつです。

スクワランを活かすために今日からできること

手洗いのあとは、タオルでやさしく水気を拭き取り、保湿しましょう。スクワランを使う場合は、製品の使用量を目安に少量を手のひらに取り、手の甲や指の関節に薄くなじませてください。手のひらがベタつく場合は、次から量を減らしましょう。

乾燥が気になる夜は、クリームなどを併用する方法もあります。使う順番は、製品の案内に従ってください。指先のひび割れを保護したいときは、ワセリンを使う方法もあります。

塗るときは強くこすらず、やさしく伸ばしましょう。また、スクワランは日焼け止めの代わりにはならないため、手の甲の紫外線対策も忘れずに行ってください。

使い始めは、日中のベタつきや夕方のつっぱりを確かめながら、量や使う時間帯を調整しましょう。新しい製品は一度にいくつも使い始めず、一つずつ試すと肌に合うかを確認しやすくなります。

まとめ

スクワランとは、皮脂のスクワレンに近い安定した油分で、手の表面をやわらかく保ち、薄く保護するエモリエント成分です。

水分を抱えるグリセリンとは働きが違い、水分を補う成分ではありません。化粧水のあとに薄く重ねましょう。

ワセリンより膜は軽く、昼の手にも使いやすい一方、強い水仕事の保護には厚みで劣ることがあります。目的で使い分けましょう。

加齢で乾きやすい手の甲のつっぱりには向きやすく、ひらのごわつきとは部位を分けて考えると塗りすぎを防げます。

この記事のポイント
  • スクワランは皮脂に近い安定した油分で、柔軟性と薄い保護をサポートする
  • 水分を補う成分ではなく、化粧水のあとに重ねて使うエモリエントである
  • ワセリンよりなじみが軽く、昼の手にも使いやすい
  • 手の甲のつっぱりには向きやすく、ひらの硬さとは部位を分ける
  • 水仕事が強い日の夜は、より厚い油分と使い分けてもよい

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